病院長あいさつ

院長写真
二戸病院長:佐藤 昌之

こんにちは、岩手県立二戸病院のホームページにようこそ。

二戸市は岩手県の内陸北部に位置し、青森県との県境にあります。二戸市を中心としたこの地域には一戸町、軽米町、九戸村、旧浄法寺町(二戸市に合併)があり、5つの旧市町村の所在地を結ぶと「W」の形となることから、一つの単位として「カシオペア連邦」と呼ばれています。

また、二戸市は歴史的にも重要で、その昔、九戸政実(まさざね)という武将が当地を治めていましたが、天下統一をもくろむ秀吉軍勢が当地に攻め込み勝利して天下統一を成し遂げた最後まで抵抗した地だったのです。

二戸市へは、新幹線「はやぶさ」で東京から2時間37分、盛岡から21分、八戸まで10分、高速道路で盛岡から約1時間15分、国道4号線で盛岡から1時間30分、八戸まで40分で、アクセスは良好です。近くには「ざしきわらし」で有名な金田一温泉もあり(病院より車で5~6分)、仕事帰りに一風呂、寒い時にはいいですよ。

当院はカシオペア連邦の中核的総合病院で、ベッド数は253床、診療圏はカシオペア連邦に青森県の県南の一部を加え、対象人口は約8万人になりますが、当地域はもともと医師数、医療従事者数、医療機関数どれをとっても少なく、人口当たりの医師数は、全国平均の半分です。この様なギリギリの状態ですが、急患も一手に引き受け、地域医療を守るため、様々な工夫をしながら奮闘しています。

地域内の病院との細やかな連携を進めており、県立一戸病院、県立軽米病院では外科の大きな手術は行わず、それぞれの病院の医師が当院に来院して一緒に手術を行い、術後は早期に元の病院へ。さらに産婦人科は県立久慈病院との間で集約が進み、地域周産期母子医療センターとしてハイリスクの症例は当院にて手術をしたり、お産をして早期に久慈に戻すようなことをしています。さらに基幹型臨床研修指定病院、地域がん診療連携拠点病院、地域災害拠点病院(DMATチームあり)、日本医療機能評価機構認定病院、県立二戸高等看護学院の教育実習病院、岩手医大の学生地域医療研修病院等の機能を有しているほか、在宅医療や緩和医療への取り組み、近隣の病院や診療所への診療応援も行いながらカシオペア連邦の医療を支えています。

また、当院の医師は全員二戸医師会員であり、郡市医師会、歯科医師会、薬剤師会との連携も良好で、当院では早くからNSTを立ち上げ活動してきましたが、現在、口腔ケアを含め歯科医師会と連携し院内ラウンドを実施しています。さらに、医療機関と行政、福祉等との連携を図りやすくするため、多職種が一緒になり立ち上げた「カシオペア医療福祉連携研究会(ひめほたるネット)」も、地域住民の方を対象としたフォーラムの開催など活発に活動を続け、今年で10年目を迎えました。

さて、当地域も他の地方と同様に人口の減少、少子高齢化に歯止めがかからず、当院においても外来患者数、入院患者数ともに減少しております。これまで急性期病院として一生懸命地域の皆様の健康を守るべく努力して参りましたが、病院の機能上急性期を脱して落ち着いた患者さんはすぐに退院して、自宅や施設へと帰っていただかざるを得ない場合もあり、自宅で生活するには不安を抱く患者さんにとって十分な対応とはいえませんでした。特に独居の高齢者、高齢のご夫婦のみで生活されている世帯、親子で同居していても日中は仕事で不在のため十分面倒が見られないなどの家族では、あと少しの体力がつくまで、もうちょっと自分のことができるようになるまで、入院できたらと思われたことがあったかと思います。そのような、現状を考えて令和2年1月より病棟を再編成し、4階東病棟に地域包括ケア病棟50床を導入し運用を開始いたしました。急性期を脱した患者さんの在宅復帰に向けた生活支援や在宅での療養準備のお手伝い、在宅復帰に向け今しばらくのケアやリハビリが必要な方々のための回復期病棟です。これによりきめ細やかな医療提供ができるものと確信いたします。
今後とも地域の皆様の健康を守り、信頼される病院として職員一同努力して参りますのでよろしくお願いいたします。

令和2年1月
岩手県立二戸病院長
佐藤 昌之