二戸病院公式サイト発信局トップ医療関連情報 > ノロウイルスについて

« 医学生の皆さまへ | 高脂血症を予防するには »

ノロウイルスについて

各地で、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の集団発生が起きています。ここではノロウイルスに関する情報を提供したいと思います。

「ノロウイルスは冬に広まりやすい」
 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒は一年を通して発生していますが、特に冬季に多く流行します。原因としては、カキ・アサリ・ハマグリ・シジミなどの生の二枚貝が主な感染源と知られており、ウイルスは食品内で増殖せず人の腸内で増殖します。食中毒の患者や感染者の糞便やおう吐物には大量のノロウイルスが含まれており、糞便などを介して感染が広まったり、さらに人から人に感染することもあります。ごく少量のウイルスで感染するため、ウイルスに汚染された人の手や水などを介して感染が起こります。
 また、ノロウイルスなどの感染性胃腸炎は、抵抗力の低い高齢者や幼児が感染すると重症化しますので、とくに注意が必要です。

「ノロウイルス感染症の症状・治療法について」
●症状 ・食べてから1〜2日で発症する。
     ・吐き気や嘔吐、頭痛、下痢が1〜3日続く。
     ・治ってからも2週間は便に少量のウイルスを排出する。
  発熱の他に頭痛、上気道炎など、風邪に似た症状が主な場合もあります。
  ひどい下痢が続いた場合脱水症状になることもあります。
●治療法
 現在、ワクチンやノロウイルスに効果のある抗ウイルス剤はありません。脱水症状を起こしたり、体力を消耗しないように、水分と栄養の補給を十分に行いましょう。脱水症状がひどい場合には病院で点滴などの処置が必要になります。その他は吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が一般的です。下痢止め薬は、病気の回復を遅らせることがあるので最初から用いるべきではありません。

「どうすれば予防できるの?」
 最も重要で効果的な予防方法は、流水・石けんによる手洗いです。
また、できればカキなどの二枚貝の生食を避け、十分に加熱すること。加熱する際は、食品の中央まで火が通るように、中心温度85℃以上で1分以上加熱しましょう。手洗いやうがい、調理器具の洗浄にも気を付けましょう。
 ノロウイルスを完全に死滅させる方法には、次亜塩素酸ナトリウムでの消毒と加熱があります。
 便・吐物の飛び散った床等は200ppm以上の次亜塩素酸ナトリウム(家庭用漂白剤:ハイター、ブリーチなどを約200倍に薄めて使用)にて浸すように拭くか,浸けておいてください。
 嘔吐物の処理は 使い捨ての手袋、マスクをして、ティッシュ、ペーパータオル等で吐物をふき取り、ビニール袋に密封して廃棄しましょう。(ビニール袋の中に1,000ppmの次亜塩素酸ナトリウム液を浸るように入れることが望ましいです。)吐物は速やかに処理し乾燥させないことが大切です。そして、最後に念入りな手洗いとうがいをしましょう。

 消毒剤の作り方

「家庭で気をつけること」
  ・手はこまめに洗う。
  ・生のまま食べる野菜などの調理器具をわける、十分に洗浄する。
  ・生もの(特にカキなどの二枚貝)の取扱いには慎重にする(はねが飛ばないようにすること。
  ・調理器具等は、洗剤などを使用し十分に洗浄した後、熱湯(85℃以上)で1分以上の加熱が有効。
  ・フキン等は、熱湯や塩素系漂白剤で消毒し、日光に当てるか乾燥機等で十分に乾燥させて使用する。
  ※次亜塩素酸系消毒剤を使って、手指等の体の消毒をすることは絶対にやめてください。

感染が疑われた場合には、かかりつけ医師か最寄の保健所に相談しましょう。

     二戸病院 ?0195-23-2191  二戸保健所 ?0195-23-9206

参考サイト
 厚生労働省:ノロウイルスに関するQ&A
 国立感染研究所 感染症情報センター:ノロウイルス感染症とその対応・予防

ご意見・ご感想などはea1014@pref.iwate.jpへどうぞ。
※内容や特殊性・個人情報保護の観点から返信できない場合もございますので
あらかじめご了承願います。

最新情報配信

* サイト内の文章・写真などは岩手県立二戸病院の著作物です。引用の際には引用元を明記してください。